SBIグループの投信評価会社のモーニングスターは、仮想通貨の技術を使い資金を調達するICO(イニシャル・コイン・オファリング)の格付けを月内にも始める。ICOは新たな資金調達手法として注目されているが、情報量の少なさや偏りなどから正確な投資判断を下しにくかった。格付け情報の提供により、投資家の判断材料を増やす。ICOの格付けは国内初の取り組みとなる。
出典:日本経済新聞
投資信託をはじめとした総合金融情報を提供するモーニングスター株式会社(本社:東京都港区、代表者:朝倉 智也、以下当社)は、仮想通貨及びICO(Initial Coin Offering、新規仮想通貨公開)の格付け事業を開始いたします。
ICOとは新たな仮想通貨であるトークンを生成、投資家に売却することにより資金調達を行う手段です。株式のIPO(新規株式公開)に類似していますが、取引に匿名性が高いことや当局による規制の遅れがあり、投資家保護が不十分な状態です。また、仮想通貨への投資という観点におきましては、情報量が少なく、かつ偏った情報だけで投資家が正確な投資判断を行える状況とは言えません。
ICOで資金調達を行う企業が発行する「ホワイトペーパー」と呼ばれる企画書におきましても、その正確性や信憑性を投資家が容易に判断できるものではありません。
こうした状況下において、当社ではこれまで培ってきた投資信託や債券格付けの評価手法やノウハウを応用し、中立かつ客観的な分析評価に基づいた仮想通貨の格付けを国内外の投資家に向け、提供していく予定です。
出典:ニュースリリース SBIホールディングス